ヨーロッパというとそれぞれ有名な国が浮かぶと思います。イギリス・ドイツ・フランス・スペインなどオリンピックやワールドカップなどの世界的イベントにも必ずでてくる国がちらほらあります。ヨーロッパ圏内はひとつの言語で通るかといえばそうではありません。あの多くの国が隣接する地域で英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語とそれぞれが力一杯に自分たちの言語を押してきます。それほど自分たちの言語に彼らは誇りをもっているということです。ヨーロッパ圏内は現在経済状況があまり芳しくありません。昨年はギリシャの経済破綻が日本でも取り沙汰され今や各国ユーロ離脱路線の方向に傾く可能性がでてきました。しかし、現在でも日本国内においてヨーロッパへ観光目的で渡航する人は後を絶たないし、有名ブランドも点在し日本への輸入目的で企業の買い付けも盛んに行われてます。そうした観点から各国の言語を勉強される方は多く、また大学や専門学校などで第2外国語としてヨーロッパ圏内の言語を学ばれる学生もいます。今回はそんな人気が高いヨーロッパ圏内の外国語資格を紹介したいと思います。
まずはフランス語。フランス人は大変プライドが高いと言われていて、フランスにきてフランス語を喋らない外国人にはフラン人は冷たいなんて噂されるぐらいです。しかし、フランス語は敷居が高いとされていてフランス語を正確に書けず間違うフランス人も多くいると言われています。とっつきやすさから言ったら間違いなく遠い存在ですが、フランスは多くの美術館や食など様々な文化に秀でているので触れてみたいと思う方は多いと思います。本題の検定のほうですが公益財団法人フランス語教育振興協会が実用フランス語技能検定試験を開催しています。公式サイトには合格者の声や学習のツボなど受ける上で前向きになれる仕様になっており一度見に行ってみるのもいいかもしれません。また、フランス教育省が開催しているTCF,DELFなどは国際規模の資格となっており、国連本部やフランス系企業、フランスに留学するための便利な試験です。TCFは獨協大学や上智大学、関西大学など各大学が窓口となっていたり、試験センターも全国にあるので受けやすいスコア形式の試験となっています。マークシート形式かつスコア形式なので合格、不合格はありませんので、ある意味では気軽に受けられるかつ自分のステップアップにも繋がる試験と言えるでしょう。フランスは多くの移民を受け入れ、様々な文化が混ざり合い発展してきた国なので窓口は相当広いです。しかし、窓口が広い分入ったあとが辛いのも現実問題なので、フランスで働こうと思っている人はある程度覚悟が必要かもしれません。
フランスに負けず劣らず有名なのがドイツです。ドイツ語というとオペラやベートヴェンの楽曲などから見られる力強い声と強烈な息を吐く発声方法のイメージがあると思います。またドイツは工業が盛んで特に車のブランドは有名でポルシェ、フォルクスワーゲンなどのラインナップとなっています。そのため外車専門店を営んでいる企業はドイツ語が堪能な人材を欲しているケースが多々あります。肝心のドイツ語の試験ですが財団法人ドイツ語学文学振興会が開催しているドイツ語技能検定試験略して独検があります。独検の試験概要は他の検定と同じですが、ドイツ語の検定試験はもうひとつあります。それがオーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験です。これはドイツ語能力を国際的に証明する検定試験としてヨーロッパ議会の定める基準に則ってオーストラリア政府が開催しています。試験構成は独検と違いすべてのレベルに記述と口述試験があり、コミュニケーションがとれることが必須条件となっています。年2回会場も大阪、札幌、東京、名古屋と都市部だけなので地方に住まわれている方は受けるのが困難かもしれません。大学の医学部や法学部などでは未だにドイツ語が選択必修になっている大学もあります。それほどドイツ語というのは世界に根強く残っている言語といえます。国際的に証明する検定試験もある言葉なので外国で働いてみたい方は勉強してみる価値があるとおもいます。
最後は情熱の国イタリアです。イタリアといえば男性が情熱的で踊りと酒の国のイメージが大きいですが、ファッション業界においても他の国の追随を許さない地位を確立しています。プラダ、グッチ、アルマーニなどの服飾ブランド、靴のフェラガモ、宝飾品ではブルガリなど日本でも人気のブランド排出国となっています。またイタリア料理などの食文化も盛んなため、ファッション業界や外食業界などイタリア語ができることで就職がプラスとなる国は多いです。さてイタリア語の試験の概要ですが、大きくは日本の協会が開催している実用イタリア語検定とイタリアのシエナ大学が実地しているCILS、イタリア政府公認のダンテ・アリギエーリ協会のPLIDAの3つがあります。実用イタリア語検定は日本向けですが、CILSとPLIDAはイタリア政府が留学やイタリア系企業向けのために開催している試験です。歴史からみればCILSのほうがあるんですが、PLIDAも充分イタリアで通用する資格試験です。実用イタリア語検とCILSはリスニング、読解、文法、筆記、会話といったオーソドックスな試験に対してPLIDAは文法の部分がなく、よりコミュニケーション重視の試験となっています。試験に違いはあれど母語とは違う言葉を学ぶことはモチベーションが鍵となっています。せっかく試験が3つもある言葉なのでどれか目標に選んで勉強してみるのも良いと思います。
イギリス、スペインといった国も窓口が広い試験を設けています。ヨーロッパは古くから留学生や移民を受け入れる 文化があります。そのため国際規模の外国語資格も用意されているので非常に試験を受ける側にとっても嬉しい環境ではあります。しかし、思った以上にそのハードルは高く上手くいかないことのほうが多いと思いますが、勉強したことが全て無駄になることは絶対にないので高いモチベーションを保つ意味でも一つチャレンジのつもりで試験を受けてみてください。