アジア圏・ヨーロッパ圏と紹介していきましたがもちろんそれ以外の地域の語学資格もあります。世界最大の国土を有するロシア、世界有数のリゾート地ドバイ、リオオリンピックが控えるブラジルなどまだまだ言語資格の需要がある国はあります。今回はそれらの国ついて紹介したいとおもいます。
ロシアは世界第1位の面積を誇り、国連常任理事国の一つでもあります。また、サウジアラビアに次いで第二位の石油輸出国でもあるのでエネルギー関連の産業が盛んです。そのため中東に頼らない石油ラインを確保するため日本側の企業の多くがロシアとの繋がりを強化しようとしています。特殊なところで言えば宇宙飛行士になるためにロシア語をマスターしなければいけないといった面もあります。こうした背景からロシア語も世界で自分を発揮するための武器となりうる言語でしょう。さて、本題のロシア語の資格試験ですが日本人向けにロシア語能力検定委員会が昔から行うロシア語能力検定試験と外国人向けにロシア連邦教育科学省が認定する国家試験ТРКИ(テ・エル・カ・イ)があります。主に受験者のロシア語でのコミュニケーション力を判断するのもで入門、基礎、1~4の6段階にわかれ、第一レベルに合格するとロシアの大学に入学できると証明されます。ロシアというと遠い国を想像しがちですが私達日本人とは領土問題で争う立場にもある国です。親しいからこそ需要がある国はアジア以外ではロシアが一番かもしれません。
打って変わって次に紹介するのはドバイや北アフリカの国々です。ここ数年様々なメディアでドバイの映像が流され、その錚々たるリゾートぶりに圧倒されたと思います。ドバイはUAE(アラブ首長国連邦)に所属しており元々は石油資源に乏しかったのを外資系資本を積極的に誘致しリゾート地専用にした経緯があります。リゾート地ということでショッピング、ホテル産業のほか建設産業も盛んに動いています。日本企業でいうと日立製作所や大林組などの建設業界が目立ちます。とにかくお金の羽振りが良い国なので日本車も売れているとか、昨今では無印良品も進出し始めたので中東の国々はまだまだ需要があると思います。そんな中東の国で多く使われているアラビア語、世界で3番目に多くの国と地域で使用されている言語で国連の公用語にも採用されています。試験のほうは今まであまり注目されていなかった言語なだけに日本人向けの試験ができたのが2007年とつい最近の出来事です。日本アラビア語検定協会が主催する実用アラビア語検定は日本初のアラビア語の資格試験ですが、民間の検定なので公的な性質を含みません。しかし、まだ国内で唯一のアラビア語の能力を判定できる試験なので外資系の企業にアピールするときはかなり有効だと言えるでしょう。アラブというと石油マネーがよく全面に押し出されますが、シリアやヨルダンのように情勢が悪い国もあります。しかし、国連の公用語にも採用されるほど需要はある言語であり、これから先日本企業が中東に進出するとき求められる能力だと思います。
最後に2016年にリオデジャネイロオリンピックを控えるブラジルを紹介したいと思います。南アメリカにおいて最大の面積を誇り、経済規模も世界第6位と成長著しいです。今ではBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)と世界規模で有力視されている地域とも言えます。一般人のイメージだとサッカーやバレーなどのスポーツ強豪国でもありますね。また、ブラジルは世界最大の日系人居住地でもあるため日本語が通じてしまうこともあることがしばしばあります。さて、ブラジルの公用語のポルトガル語の試験についてですが、ブラジル教育省が外国人のためのポルトガル語検定試験として年2回CELPE-Brasという試験を実地しています。日本においては京都外国語大学が窓口となり、ブラジルの企業やポルトガル語を活かす仕事に就く場合、ブラジルの大学院への入学など様々な目的のために開催されています。試験内容は筆記試験と面接試験に分けられ一定の合格ラインを超えると中級、中上級といったように各レベルの認定を受けられます。ブラジル本地に留学や出張行っているあいだは受けやすいようですが、日本ではまだまだ窓口が少ない試験かつ難易度も初級向けとは言いがたいので手間がかかる試験とも言えます。まだまだ日本向けとは言えませんが、ブラジルは昔から日本との交流があった国なだけに言語を話せる需要も一定量あります。そしてこれからの経済成長を鑑みればその需要も増加していく可能性が充分にある言語です。
この3つの国はそれぞれ今もなお経済発展著しく世界でも注目されている国々です。世界の流れというのは常に流動しているものですが、その流れをつかむためにもまず基本である言語を学ぶのは大事なことです。自分の幅を広げる意味でも需要がある国についての情報は常にチェックしましょう。